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ルポ:ニュージーランドの果樹園労働について(2)

  ホステルの内部は六人部屋が一つ、二人部屋が二つ、四人部屋が一つ。滞在者たちはその他に、屋外便所を含む二つのバスルームとビリヤード台、共同キッチンを使うことができた。ビリヤードは一回二ドルが必要だけど、画用紙を硬貨の形に折り曲げて差しこめばタダでプレイすることができた。トイレは、二つのうち必ずどちらかが壊れていた。どちらが壊れているのかは、朝になって用を足すまでわからなかった。水を流して水面が浮き上がってくれば、そこははずれだった。周囲には廃材置き場があり、小道を挟んだ向かいで、黒や栗毛の馬が草を食べていた。ここの名前、「Cozy Nook」というのは、「居心地の良い片隅」という意味だった。居心地の良さは別にして、片隅という意味では実に的を得た名前だった。
 

  僕らの仕事はプルーニング(刈り込み)と呼ばれる作業だった。包装や摘み取りには参加できた女性たちも、ここでは求人されなかった。仕事の知らせは二日前に、会社と提携を組んでいるホステルのオーナーから知らされた。僕らは各自、一日前には集まるよう言い渡された。首都ウェリントンから来たカイとジョンは、急遽ヒッチハイクをしてやってきたと話していた。二人は僕らの中では珍しくニュージーランド生まれだった。まだ十七か十八歳の高校生だった。他に集まったのは、イーグルという中国人と、一年近くケリケリに滞在しているイギリス人のマイク、そして僕を含めた日本人が二人の、合計六人だった。
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Author:FC2USER586252FFA
都内某W稲D大学三年生 
(ジャーナリズム専攻)

好きなもの:ヘミングウェイ
嫌いなもの:なし

略歴:T県の田舎町に生まれる。親は離婚。大学進学で上京。アメリカの新聞社で就労経験。

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